札幌出身でパリ在住の写真家 西窪愛子さんの
写真展 "春愁ひ" を開催しております。
空間に浮かびあがる窓のような作品は
今回初の試みであるアクリル板に印画した作品。
写真の裏側も見てほしい、という思いから
生まれた作品。
後ろの景色が透けて見えて
不思議な感覚です。
晴れの日や雨の日、雪の日で
表情が変わります。
まるで水墨画のよう。
キャンバス地に印画された写真は
絵画のようでとても印象的な作品です。
乳剤をスポンジなどで塗り
手の跡を残すことで
独特の風合いが生まれるそう。
それはひとつの風景が作品に変わる瞬間で
作品の中に時間やそこに流れる空気感までも
感じさせてくれます。
パリが好きで、何度も足を運び
10年前、とうとうパリへ移住された西窪さん。
モノクロの水墨画のような世界観は
どこか日本的にも感じられます。
いつか見た自分の記憶に重なり
心の奥がきゅっとなる心地よいせつなさ。
西窪さんの世界観をぜひご覧ください。
西窪愛子 写真展 “春愁ひ”
2014.4.2-4.14
11:00-18:00
●火曜休 ●最終日は17:00まで