CAMP SHIMIZU 2013年「日事連」建築賞 優秀賞を受賞
2011年の夏・・・真夏に登場(生まれた)建物である。2度目の冬を過ごしやっと歩ける子供の様に、周りに少し馴染んできた。最初にこの地(十勝清水町原野)に出会った時は12月30日・・・猛吹雪(地吹雪)で目が痛いほどで施主がこの辺(・・・この辺がいでしょ・笑)のどの辺がいいでしょう・・・対面された敷地は約14500坪のカラマツ林であった。真冬に土地と出会い真夏に建物が生まれたのはこの運命的な出会いのような気がする。設計するときはいつも最初の土地との出会いに緊張(小生でもだ)する・・・それはこれからの設計に協力的(?)な、つまり構想のテンプレート(下敷)をくれるだろうかと。この十勝の敷地ちゃんとくれました。・・・「ブリザード」・「カラマツ林」・「大草原」設計のキーワードが出来上がる。後はシナリオ創り。施主は多分いろいろ注文があったと思うけど小生はいつも打ち合わせの時猛スピードでしゃべりまくり施主の出番をなるべく無くした(笑)戦術が良かったのかも・・・今回の受賞は施主も喜んでくれたことが大変うれしく思う。これからが施主が環境を維持管理し、整えながらこの建物を完成させるからである。
カラマツを伐採し居場所を見つける・・・壁の向う側が気になる
アプローチのアングル 交換(環境)するブリッジ
冬の壁は温かく迎えてくれる。
大草原から見る・・・同化するのは自然と闘いたくない為である(融合)
サロン:構造材もカラマツで。壁はこの敷地のカラマツを再生・地産地消である。