先月19日から開催していました上遠野 徹「鉄骨の家」展が終了しました。
約30年間先生の設計された住宅に住まわれている建主さんに上遠野先生自ら
設計当初の話で盛り上がっている光景は私達の手本となるべき光景です。
つまり時間を忘れた尊敬と信頼関係が感じ取れるからである。素晴らしいですね。
来年はコンクリート造の住宅展にしようと張り切っています。先生は83歳です。私は
56歳です。そのエネルギーに負けています。昨日先生が終了のケジメに来られ、
偉大な建築家村野藤吾氏の論文をいただき「読みなさい。」・・・私は感激・・・
老いても勉強はできるからと・・・まさに時間と生きる建築家ですね。
左から上遠野徹氏JIA会長出江寛氏
先日(12月19日)先生の紹介で青山にあるギャラリー「ときの忘れもの」を訪ねて
きました。とっても素晴らしいギャラリーで磯崎 新・安藤忠雄氏の銅版画集を独占で
出版しているそうです。来年以降札幌でも展覧会(版画)を考えているみたいで
うちのギャラリー創での期待しています。
12月19日は東京青山の遠藤照明ショールームで6日から行っていた「木の椅子展」
のクロージングパーティに出席してきました。この椅子展はギャラリー創で11月の札幌
デザインウイークで出展した15人のクリエイターの15作品です。札幌同様来場者による
投票で盛り上がりました。最高得票作品はやはり札幌同様木工家山野氏のロッキング
チェアでした。会場は工業製品による無機質な家具がほとんどですが木の椅子が発信
した強烈なメッセージ(癒し・感性)が変に会場にマッチングしていました。
さて今年の仕事・設計は住宅に始まり住宅に終わり、とっても楽しい1年でした。
久し振りに設計の醍醐味というか真髄を味わせていただき感謝しています。
上遠野先生に負けてられないのだ!
界川の家・・・中央区の閑静な場所で敷地の中にトド松や原生林が残っているトラの子敷地
敷地にある原生林から(この情景が最初のスケッチに入っていたのだ)見る
バルコニーは建物本体と絶縁(切り離して)して外断熱しています。雪を落とし易いように手摺
はフラットバーだけ・・・人も落ちやすい(建主に内緒・・笑)
しかし正面からはこんなにシンプルに平家建である。敷地高低差が1.8メートルもある
エントランスに入ると敷地の原生林が飛び込んでくる大きなピクチャーウインド・・やるねェ
リビング・・ペチカだけでも暖房はOK